2013年にピッツェリア「Fahrenheit 600」がオープンした際には店の一部だったカフェコーナーが、スペースを拡大して本格派カフェ「Brass Boiler Espresso and Brew」としてリニューアルしたのが昨年のこと。特にコーヒー豆に強いこだわりを持つ同カフェでは、厳選された豆を使用した本格的なコーヒーを味わうことができます。


店があるのは、日本人にもおなじみのソラリスデュタマスのブロックA4。日本食レストラン「樹音」からエスカレータをはさんですぐ隣です。カフェにはFahrenheit 600の正面エントランスからも行くことができますが、店の奥にも別途ドアがあります。


レンガと木目を基調とした店内は、落ち着いた雰囲気で好印象。カフェ担当のスタッフも、フレンドリーかつ知識も豊富で好感が持てます。


実はここには以前にも来たことがあり、その時はシンガポールの「Common Man Coffee Roasters」の豆を使ったコーヒーが目当てだったんですが、現在はオーストラリアの「ONA Coffee」のものを使用しているらしく、そちらの豆についてスタッフからしばし説明を受けます。意外だったのは、フラットホワイトとカプチーノで違う豆を使っていること。それぞれのコーヒーの特性に合わせて、最適な豆を選んでいるのだそうです。

Cappuccino & Flat White 各RM10.90++

運ばれてきたフラットホワイトとカプチーノは、前者はインド産の豆を、後者はホンジュラス産の豆をそれぞれ使用して淹れているらしく、確かに味に大きな違いがあることがわかります。フラットホワイトと比べてミルクの多いカプチーノ(※一般的なオーストラリア/ニュージーランドスタイルのコーヒーの場合)には、力強くてコクのあるエスプレッソ豆を使うことでコーヒー本来のおいしさも味わえるようにするなど、こだわりを持ってコーヒーを提供しているそう。

飲んでみた感想としては、個人的には好きな味なんですが、フラットホワイト、カプチーノ共にちょっとクセがあるというか、誰にでも飲みやすいフラットな味のコーヒーではないかな、というのが正直なところ。良く言えば特徴的、悪く言えば万人受けはしない(であろう)味というか。それと値段も若干高めです(税込みで各RM12.70)。

あと余談ですが、ミルクの味にも特徴があったので(少なくともFARM HOUSEのものとは明らかに違う感じ)、帰り際にスタッフに聞いてみたところ、オーストラリアの「PURA」というブランドのものを使っているそうです。これもマレーシアでは珍しいのではないかと。


というわけで、結局良いのか悪いのかよく分からないレビューとなってしまいましたが、こだわりを持ってコーヒーを提供している姿勢はやっぱり評価できるし、個人的には応援したいカフェのひとつです。

コーヒー:7/10
雰囲気・居心地:6.5/10
サービス:7/10
おすすめ度:7/10

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Brass Boiler Espresso and Brew by Fahrenheit 600
A4-G2-05, Solaris Dutamas, Jalan Dutamas 1, KL
03-6206 3417
営業時間:10:00~23:00 火曜休